さて、昨日の劇的なドイツ vs イタリア戦の興奮も冷めやらぬまま、準々決勝のもう一組、ポルトガル vs フランス戦です。
デコを欠きながらも、イングランドに対しPK戦まで持ち込み1−3と圧勝した前回。
イエローカード飛び交う試合を熟練の試合運びで勝ち抜いた前々回。
意外と綱渡りな試合を繰り返してきたポルトガルですが、この試合はデコも戻りますし中盤の良さを発揮できる試合になるのでは無いでしょうか?
フィーゴ・デコに頼るところはあるとしても、チームとして全体で機能する感じになってきていると思います。
フランスは、前回の試合、あの「王者」ブラジルをジダンの素晴らしい活躍で下した試合が印象的です。
正直私としてはココまで勝ち残ってくるとは思っていなかったのですが^^;
このチームのポイントはやはりジダンとなるでしょうね。
運動量は全盛期に比べれば少なくはなっていますが、やはり攻撃の起点となる事に変わりはありません。
この大会の特徴として、「守りの堅いチームが結局勝利する」みたいな所がありますので、
この感じからするとブラジルの猛攻を耐え切った若干フランスに分があるのでしょうか?
ともあれ、両チームのメイン選手の活躍がこの試合をわける事になるでしょう・・。
前半から両者とも中盤からの守備を意識しながらもある程度の人数を割いて攻めを見せる展開となりました。
しかし、ゴール前に迫るも双方共になかなかチャンスを作れずじまいという感じでしょうか。
前半3分:ポルトガル
クリスティアーノ・ロナウドがドリブルで切り込みつつゴール正面のデコへ。
デコは右に流れつつ放ったシュートは、キーパーが指先で弾く!
この先はしばし膠着状態に。
前半27分:フランス
リベリのスルーパスを受けたアンリがドリブル突破。
DFを交わし放ったシュートはキーパーキャッチ。
前半31分:フランス
ジダン→マケレレ→マルダ→アンリと繋がれたボールはペナルティエリア内へ。
アンリが反転して交わそうとした所をカルバーリョ(ポルトガル)のタックルがアンリの足を掛ける。
PKに!
蹴るはジダン。
守るは、イングランド戦で好セーブを見せたリカルド。
リカルド読みを当てるも、ゴール左ぎりぎりにコントロールされたシュートが決まる!!!
フランス先制!!
(ポ 0−1 フ)
さて、こうなるとポルトガルは攻めに出なければなりません。
ブラジルの猛攻を
前半34分:ポルトガル
ミゲルが上げたクロスにマニシェが飛び込んであわせるも、キーパーがキャッチ!
前半36分:ポルトガル
ゴール正面でマニシェが強烈なミドルを放つも、キーパーキャッチ。
こんな形で前半が終了します。
思わぬPKで先制したフランス。
そこからポルトガルは攻めに転じますが、チャンスを作るも得点にはいたりません。
後半、フランスはポルトガルの攻撃を凌ぐ事が出来るか!?
後半2分:フランス
フィーゴのパスをアンリがカット。
ドリブルでエリア内に侵入しそのままシュート!
しかしキーパーが必死にクリア。
後半7分:ポルトガル
フィーゴからゴール前のパウレタへのパス。
反転してシュートを放つもサイドネット外に。
後半17分:ポルトガル
フィーゴがクロスを上げるもフランスDFが弾く。
こぼれ球でデコがシュートを放つも決まらず。
この後、ミゲルが負傷退場でフェレイラと交代。
後半32分:ポルトガル
クリスティアーノ・ロナウドがFKを直接シュート!!
しかし、キーパーがこれを弾く!
こぼれ球をフィーゴが拾ってシュートするも枠を僅かに外す。
後半45分:ポルトガル
ポスティガからゴール前のメイラへ。
そのままシュートを放つも枠を捉えず。
後半47分:ポルトガル
キーパーのリカルドまで動因しての全員攻撃。
2度に渡るコーナーキックもチャンスを生かせず。
後半48分:ポルトガル
メイラからクリスティアーノ・ロナウドへ絶妙のスルーパス。
しかし、オフサイドの判定。
そして・・試合終了。
結果、前半のPKで得点を守りぬいたフランスが決勝に!
後半のポルトガルの猛攻を耐え切ったフランスの守備、さすがに王者ブラジルの攻撃を凌いだディフェンスです。
ポルトガルは、良く攻めましたがあと1歩のところで得点出来ず終い。
これで決勝は、イタリア・フランスと守りに出た場合に得点を許さないディフェンスの硬いチーム同士の対戦となりましたね。
この感じからすると、PK戦・・あるいは、1−0という最小得点での決着となりそうな予感です。